思わず頬ずりしたくなるような、バツグンの肌触り「スフレガーゼ」を使用した軽やかな夏のお布団“八分の五(はちぶんのご)夏布団”をスタイルストアさんで紹介して頂いてます。お布団を掛けて体は冷やさず、手足は出して涼をとることも出来る、タテに使ってもヨコに使ってもとても重宝する知恵ふとんです。
「八分の五って不思議な名前!」と思われる方も多いはず。その名の由来はお布団のサイズから。このお布団のサイズは120×160cmで、かつて日本でよく使われていた夏用の小さなお布団の大きさです。面積が普通のお布団の約5/8だったので、洛中高岡屋が“八分の五(はちぶんのご)夏布団”と名づけました。
古くから日本ではお布団に着物の生地が使われてきました。着物の生地巾は約35cmでそれを横に4枚つなぎ、和式仕立て(表の周囲と裏が白い生地の額縁タイプ)にすると、幅が150cm程度のお布団が出来ます。これが通常サイズのお布団です。起源は定かではありませんが、120cm巾の夏布団は涼がとれる小さな布団にするために、横につなぐ生地を1枚減らし3枚にしたとも言われています。
この名で商品の販売を開始した頃、このサイズのお布団はほとんど流通していませんでした。日本の高度成長期以降、エアコンの普及やライフスタイルの変化とも相まって世の中から消えていったのだと思います。しかし、お客様からの「タオルケットや綿毛布は、体にまとわりつくのが好きではない、昔あった小さな夏ふとんが欲しい」という声もあり、昔から重宝されてきたこの小さな夏布団を復活させました。
クーラーもない昔の日本の夏で何故この大きさのお布団が重宝されたのか、使ってみて納得のサイズです。近頃は一晩中クーラーをつけて眠るのは避けたいという方も多いのでは。日本人の生活の知恵から生まれた夏季専用のお布団。おススメです。
(生成り色はスタイルストア限定カラーです)
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